中華人民共和国建国60周年記念事業
2009年 10月京劇公演(墨田区)

10月
次回の京劇公演は墨田区曳舟文化センターです。

今回も初心者の方から、京劇愛好家のかたまで存分に楽しめる見どころ満載な演目を ご用意いたしました。

さらに今回は、おそらく世界初の全編日本語京劇にチャレンジ。 京劇の歴史に刻まれる、あらたな1ページ。 あなたも、その証人になってください。

いつも通り、初心者でも安心の
京劇レクチャー付き!

2009年10月10日(土)
開場 17:30/開演18:00

曳舟文化センター ホール
(京成線・京成曳舟駅より1分、東武線・曳舟駅より3分)
後援:中国大使館 文化部・墨田区

<出演>
張春祥、馬征宏、殷秋瑞、侯偉、張冠玉、于躍
チャン・チンホイ、張皎月、張烏梅、他

<楽師>
洪鋼、金虹、許佳 他

[前売]
S席:5,000円
A席:4,500円(高校生以下、2,000円)

※墨田区民は各500円引
※当日券は各500円増



2009年 10月京劇公演チラシ
チラシ表> <チラシ裏
(※PDF)

二将軍 ~張飛と馬超~  「三国志演義」より

日本でも人気のある物語『三国志演戯』の一節です。 仁義を重んじる君主『劉備』が率いる蜀軍に、西涼の将軍『馬超』が単身乗り込み、蜀の将軍『張飛』との一騎打ちを挑みます。
京劇「二将軍」 張飛と馬超 鎧の立ち回り
京劇「二将軍」 張飛と馬超 軽装での立ち回り 二人は昼夜にわたって一騎打ちを繰り広げますが、力が互角で勝負がつきません。城の上から二人の戦いを見ていた『劉備』は、『馬超』の腕にほれ込み、なんとか仲間にできないかと考えを巡らせるのでした。

前半の鎧を着た槍での立ち回りから、後半、鎧を脱いで素手での立ち回りへと、 見所満載の演目です。


新潮劇院では定番となりましたこの演目、今回も張冠玉と于躍の大連京劇院コンビによりお送りいたします。前回より、さらに息の合った舞台、お楽しみください。

■ ダイジェスト動画■

さらに写真と説明を見たい方はこちら


双背凳 ~恐妻家~


本場中国でもあまり上演されない喜劇で、日本では初の上演となります。 さらに、今回は初の試みとして、全編日本語でお送りいたします。

二人の兄弟が「どちらの方が、恐妻家なのか?」ということで、賭けをすることになりました。
負けてはならないと、長男は偉そうにしながら家に帰ってきますが、そこに待ち構えていたのは、恐ろしい妻。勝負に勝つために、怒る妻をなだめ透かして、なんとか亭主関白のフリをするのですが...

演じますのは、『腕輪を拾って』のおせっかいおばさん『チャン・チンホイ』、『孫悟空 龍宮大暴れ』で亀元帥を怪演した『張烏梅』、前回『安天会』の「哪吒太子」でも大人気「張皎月」の3名。抱腹絶倒をお約束します!

京劇「双背凳」 ~恐妻家~
纏足
今回、「張皎月」は中国女性の古い習慣であった纏足(てんそく※)で女性役を演じます。こちらも、普段ではなかなか見られません。
※纏足…幼児期より足に布を巻かせ、足が大きくならないようにする。小さいほど美しいとされた。

日本語にない漢字「凳」の意味は「腰掛け」。なぜ、このようなタイトルなのか?その意味は、ぜひ劇場で確かめてください。

三岔口 ~暗闇でドッキリ!~  「楊家荘」より

来日・在日を問わず、多くの京劇団によって日本で上演され、京劇通の方にはおなじみの演目ですが、いつもは孫悟空を演じる『馬征宏』の強い希望により、今回上演の運びとなりました。 京劇の基本四役が勢ぞろいし、初心者にも、とても親しみやすい演目です。

義憤により、悪い大臣を斬った将軍「焦賛(しょうざん)」は流刑の身となり、流刑地までの道中で、大臣の親族に命を狙われてしまいます。「焦賛」の危機を知り、追いかけてきた将軍「任堂恵(じんどうけい)」と彼をかくまう宿屋の主人「劉利華(りゅうりか)」が、お互いを敵と勘違いして、暗闇で立ち回ります。

「暗闇でお互いが見えない」という設定による、コミカルな演技と、素早くアクロバティックな立ち回りが見どころとなります。

京劇「三岔口」 任堂恵と劉利華

京劇「三岔口」 ~暗闇でドッキリ!~ 若手が演じることが多い演目ですが、今回は劇団主宰「張春祥」と、普段は孫悟空役を演じる「馬征宏」が主役でお送りいたします。

二人とも、中国の劇団時代、幼少の頃から取り組んでいる本役であり、単に立ち回りだけがクローズアップされがちなこの演目を「そうではなく、お芝居の部分が大事な演目である。演技としてもレベルの高い本物の三岔口を、日本の皆さんにお見せしたい」と息巻いております。

円熟した二人のベテランによる妙技、ご期待ください。