世田谷世界博2015にて日本人俳優による京劇実演

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世田谷世界博2015にて日本人俳優による京劇実演

世田谷区内で国際交流活動をしている
諸団体が一堂に会する国際交流イベント
「世田谷世界博2015」に新潮劇院も参加。
ブース出展と日本人京劇俳優による実演で
活動の報告を行います。
入場無料ですので、お気軽にご参加ください。

世田谷世界博2015 チラシ
世田谷世界博2015 チラシ


世田谷世界博2015

2015年3月15日(日)
※新潮劇院の実演は15時頃予定
会場:世田谷区・北沢タウンホール
世田谷区北沢2丁目8−18

[主催]
特定非営利活動法人 Inseki Project

[協力]
世田谷区文化国際課

詳細は下記ホームページにてご確認ください。
世田谷世界博2015

上演演目1:石秀探庄(大島陸)
京劇「石秀探庄」の稽古をする大島陸
<京劇「石秀探庄」の稽古をする大島陸>

日本でも有名な歴史小説「水滸伝」の一節で
梁山泊の英雄「石秀」が敵の領地に進入して
様子を探りに行く場面です。
「走辺(ゾウビェン)」と呼ばれる京劇独特の
様式で人物のキャラクタや道行の様子を
表現します。

「石秀」を演じるのは、
少年の部では中国最高峰となる
「中国児童戯曲小梅花コンクール」で
最高賞も受賞した
日本人の小学生「大島陸」です。
この演目は今回が初披露となります。

上演演目2:天女散花(樋口理世)
京劇「天女散花」の羽衣舞を稽古する樋口理世
<京劇「天女散花」の羽衣舞を稽古する樋口理世>

仏様に命を受けた天女が天から舞い降りて
花びらを撒いて下界を清めます。

京劇の名優「梅蘭芳」の代表演目の一つで
歌唱をしながら、天女が天を舞う様子を
繊細な足運びと羽衣の舞で表現します。
体力・技術・演技力・・といった総合的な
実力が求められる演目です。

新潮劇院では普段「張桂琴」が実演を
していますが今回は彼女の弟子でもある
日本人の「樋口理世」がこの演目を
上演致します。

こちらも今回が初披露となります。

上演演目3:芦花蕩 (張小山・張飛鳳)
三国志フェス2015での京劇「芦花蕩(張小山・張飛鳳)
<三国志フェス2015での京劇「芦花蕩」>

日本でも有名な小説「三国志演戯」の一節で
策を授けられた将軍「張飛」が、
漁師の扮装をして湿地帯を進む場面です。

こちらでも「走辺(ゾウビェン)」と呼ばれる
京劇様式で登場しますが、先に上演する
「石秀探庄」とはうって変わって、
「張飛」のコミカルなキャラクタや
高い草を掻き分けながら沼地を進む様を
俳優が自分の動きだけで演じます。
最後には敵将「周瑜」との立ち回りもあり。

「張飛」を演じるのは劇団主宰「張春祥」
愛弟子「張小山」、対する二枚目「周瑜」は
女性の「張飛鳳」が演じます。

1月に行われた「三国志フェス2015」でも
好評だったこの演目を同じメンバーで
再演いたします。お楽しみに!