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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2002/06/00  6月号
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◆■  張┃春┃祥┃メ┃ー┃ル┃マ┃ガ┃ジ┃ン┃
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--------6月号--------------------------------------------第 0009 号
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 >>>>>>>張春祥メールマガジン[2002/06/00]<<<<<<<<
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 張春祥メールマガジンは、読者登録された方へお届けしている情報誌です。
張春祥の活動の様子、新潮劇院の公演情報、京劇紹介、中国茶紹介販売等を
お届けいたします。
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┏━<<<今回の内容>>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

■ごあいさつ
■京劇公演情報
 ・新潮劇院8月公演〜痛快新編娯楽京劇「孫悟空vs白骨精」
 ・メルマガ読者の方50名様にプレゼント付き先行予約のお知らせ。
■中国系映画人の素顔(青木透) 連載4回目
 ・キン・フー(胡金銓)1
■ワン茶房NEWS
■京劇ワークショップ
■メルマガ中国語講座・・・・・中国語で何と言う? (新コーナー)
■新潮劇院NEWS
 ・張春祥の京劇講座
 ・張春祥の中国語教室
■張春祥の独り言
■編集後記

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◆◆◆ 新潮劇院からのお願い ◆◆◆

 8月30日と31日の新潮劇院スパイラルホール公演のチラシを貼らせて
 もらえる場所や置いていただける場所を紹介してくださいますか。
 また、お友達の集まりやサークルなどで配ってくださる方はいませんか?

 どちらもボランティアでお願いしたいのです、お礼として京劇のポストカ
 ードをプレゼントいたします。
 また、HPから直接プリントできるようにチラシも載せてあります。そち
 らも合わせてご利用ください。よろしくお願いします。

 問合せ : 新潮劇院  電話/FAX 03−3484−6248
 Mail  : nobu@shincyo.com

■――ごあいさつ―――――――――――――――――――――――――■

  先月末から10日まで北京にいます。ボニージャックス北京公演は無事
 終わりました。急に司会をやることになり大慌てでしたが。

 ボニージャックス一行が帰国後は、いっしょに北京入りした、このHPに
 文を書いてる青木さんが北京の映画人に取材を試みたり、僕のドキュメン
 タリーフィルムを撮ったり、弟子が東京から遊びに来たりと、8月公演の
 衣装を発注したり、北京の役者と打ち合わせしたりと忙しい毎日を送って
 います。
 北京はもう夏、30℃、暑い暑い暑い。

                             張春祥

■――京劇公演情報――――――――――――――――――――――――■

 ※新潮劇院8月公演〜痛快新編娯楽京劇「孫悟空vs白骨精」
   (伝統京劇新演出日本初演) 張春祥:演出・脚本 
      〜〜変臉あり!早替りあり!〜〜

 孫悟空を演じるのは北京から来る17才の斉家強、対する白骨精はベテラ
 ン張春祥。八戒に元米米クラブのジェームス小野田、白骨の手下に黒テン
 トの田村義明、三蔵はNHKテレビ中国語会話の蘆思、楽師は電子パーカ
 ッションと中国民族打楽器を叩き分ける邱雪痕と台湾海軍京劇隊出身の王
 懐良、多彩なメンバーでおくる西遊記をぜひぜひ見に来てください。

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 ◆8月30日(金)19:00〜 スパイラルホール(青山)
 ◆8月31日(土)15:00〜 スパイラルホール(青山)

 前売り4000円 当日4500円 (6月15日前売り開始)

 問合せ : 新潮劇院  電話/FAX 03−3484−6248
 Mail  : nobu@shincyo.com

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 ◆9月1日(日)16:00〜 碧南市芸術文化ホール シアターサウス
                          (愛知県碧南市)
 前売り3000円 当日3300円
 ※こちらの公演は下記へ直接お申し込みください。

http://www.city.hekinann.aichi.jp/GEIBUN/index.htm

 碧南市芸術文化ホール 電話0566−48−3731

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 ※メルマガ読者の方50名様にプレゼント付き先行予約のお知らせ。

  新潮劇院にメールで申し込まれた方で、
 「メルマガ見ました。」と記入して頂ければ、プレゼント引き換え券をお
 送りします。限定50名様です。

 予約・お問合せ:新潮劇院「延江」 nobu@shincyo.com
 先行予約期間は、6月1日から、6月15日までに

 メール記入事項
 ●お名前 ●住所 ●電話番号 ●メールアドレス
 ●購入公演日 ●購入枚数
 ●必ず「メルマガ見ました。」とご記入下さい。
 ※後日チケットを郵送いたしますので、同封の振込み用紙でお支払いを
  お願いします。(送料は何枚でも一回80円になります。)

 尚、購入申し込みの確認のメールを、3日以内に必ず送信致しますので、
 3日たっても確認のメールが届かない場合は、お電話ください。
 ・新潮劇院 03-3484-6248

 メールお待ちしています。

■――中国系映画人の素顔――――――――――――――連載4回目――■

 ※キン・フー(胡金銓)1              「文中敬称略」

  死はいつも突然やって来る。1997年1月、香港の映画監督キン・フーの
 逝去が伝えられた。台北の病院での手術ミスが直接の原因であったらしい。
 彼の死はぼくにとって少なからずショックであった、というのは1995年夏
 から96年秋にかけて、ぼくはキン・フーと何度も会っていたからである。
 96年秋に会った時も彼は元気であり、97年春には再会することになってい
 たから。
 
 ぼくは95年4月から「アジアとは何か?」と問う取材を始めていた。この
 テーマは欧米的な合理主義の論理からはみ出す「何か」を求め、この日本
 という国の近代化のプロセスと現在のことを問いたいという思いからスタ
 ートしている。その取材対象に以前から知り合いの多かったアジアのさま
 ざまな国や地域の映画監督を選択したのであった。(取材の対象には監督
 だけでなく俳優、プロデユーサー、映画祭のプログラム、ディレクターな
 ども含まれている)

 キン・フーは武侠映画の監督として知られている。だがそれだけにはおさ
 まらないものを持っている監督でもあった。その時代劇における歴史考証
 をはじめとして、蒲松齢の「無聊斎志異」の中の「侠女」の映画化では西
 洋哲学の論理的思弁では割り切ることのできない何かを表現しようと試み
 ている。さらに彼の映画のアクションシーンはひとつの舞踏でありそれは
 京劇から来ている。

 彼の映画の様式美、風格といったものは彼以降の香港映画に多大な影響を
 残し伝えているのである。ブルース・リー、ジャッキー・チェンはもちろ
 んのことアン・ホイ、ツイ・ハーク、ジョン・ウーといった監督たちも
 キン・フー映画の影響のもと出てきた。

 彼はそのうえ作家 老舎の研究家でもあり、「老舎とその作品」という資
 料的にも重要だとされる1冊を残している。そしてキン・フーは日本通で、
 豆腐の変遷を通してみた日本と中国についてのエッセイなどを香港の週刊
 誌に書いたりしていた。そのようなキン・フーがぼくの取材を面白いと思
 い付き合ってくれていたのである。

 ぼくがキン・フーと出会ったのはアン・ホイを通してで、そのあと1989年
 夏に東京池袋で「胡金銓 電影祭/キン・フー シネマ・フェスティバル」
 が開催され、彼が来日しインタビューをさせてもらう機会に恵まれた。
 この時からの交際であった。

 彼は死の直前に新作の映画のシナリオをほぼ仕上げていた。それは19世紀
 のアメリカ・カリフォルニアを舞台に鉄道敷設にかかわった中国人苦力の
 物語であるとキン・フー自身が語っていた。その製作資金を集めようとし
 ている最中の死であった。   (続く)

                             青木透

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 ※新潮劇院( http://www.shincyo.com/ )のホームページで、青木透さん
 の著書「アジアの映画人たち」(アジアの映画人を取材した内容です。
 張春祥と蘆思の写真も載ってます。)を扱っています。

 定価は2000円(送料別途310円)ポストカードのおまけつき。

■――ワン茶房NEWS――――――――――――――――――――――――■

  前々回は牛骨髄茶なんて恐ろしいものが登場してしまったので、あの
 「茶養生」というテキストはやめて、今度は「中国茶経」というA4版厚
 さ5cmほどの本格的なやつを見てます。すると茶飲料の欄に<茶コーラ>
 <茶酒>というものの紹介が。以下抜粋です。

 <茶コーラ>我が国の伝統的飲料である茶と、現代飲料であるコーラの融合
 させたもの。1985年から86年にかけて中国農業科学院茶葉研究所がブレン
 ドに成功。見た目はコーラで一口飲むと茶の風味、特に果糖を加えたこと
 により栄養価も高まり1日500ml飲めば、1日分のVcとアミノ酸が摂取
 できる。 1988年第1回中国食品博覧会銅賞に輝いた。

 <茶酒>茶の抽出液に酒の酵母を入れて醗酵させる。出来上がったものは、
 甘みと酸味がバランス良く、シャンパンのようなに味。アルコール度2〜
 5度、糖度8〜9、酸度0.2〜0.8。我国は高アルコール酒ばかり人
 気があったがのそれらの値上がりにより、計画された廉価な低アルコール
 酒開発プロジェクトの一環である。現在あるのは緑茶汽酒、健の康茶露、
 ウーロン茶酒など。

 酒好きな番頭としては<茶酒>はぜひ試してみたいですが、この2品とも北
 京ではお目にかかったことがありません。誰か知ってる方いたらぜひ新潮
 劇院掲示版に書き込みをお願いします。

 この「茶経」にはいろいろなことが載っていますので、毎回何か探して紹
 介していきます。
 次回は中国の茶学部、茶学科のある大学や茶葉専門学校をご紹介します。

                      ワン茶房番頭 のぶ丼

■――京劇ワークショップ―――――――――――――――――――――■

 ※京劇ワークショップ(6月度)・参加者募集!

 《楽しい話を交えて基礎から京劇を稽古しています。秋に発表会を予定。》

 内容:京劇の基礎功(エキササイズ)の訓練。「秋江」という演目の稽古。
   必要に応じて化粧の実技指導、衣装のつけ方なども教えます。
   
 朝クラス
  6月13日(木) 9:30〜11:30
  6月18日(火) 同上
  6月25日(火) 同上

 夜クラス
  6月12日(水) 19:00〜21:00
  6月19日(水) 同上
  6月25日(火) 同上

 会場:東京都世田谷区 烏山区民センター 第4会議室
    03-3326-3511
    東京都世田谷区南烏山6丁目2番19号
    (京王線千歳烏山下車、新宿寄りの改札を出て左側の階段を上った
     ら前方に50メートル歩いたら着きます)

 費用:1回2000円
    ☆遅れても入室可能です。
    ★見学は各回1名様ですので申し込みが必要です。

 用意する物:底の薄い運動靴と動きやすい服装

 お問合せ、申込方法:メール nobu@shincyo.com

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 ※8月から愛知県碧南市で京劇ワークショップを行います。

 「碧南市芸術文化ホール14年度教室 京劇入門講座(全8回)」

 「好評だった去年の《京劇体験講座》につづく《京劇入門講座》です。
 去年来てにない人も大丈夫!去年の分も含めて懇切丁寧に指導します。
 中国の伝統京劇にふれるまたとないチャンス!興味のある人は是非!」
                        〜碧南市のチラシより

  8月 2日(金)18:00〜21:00 京劇の基礎(1)
  8月 3日(土)18:00〜21:00 京劇の基礎(2)
  8月 4日(日)13:00〜18:00 京劇の基礎(3)
  9月13日(金)18:00〜21:00 京劇の踊りと立ち回り(1)
  9月14日(土)18:00〜21:00 京劇の踊りと立ち回り(2)
  9月15日(日)13:00〜18:00 京劇の踊りと立ち回り(3)
 10月12日(土)18:00〜21:00 場面をつくる(1)
 10月13日(日)18:00〜21:00 場面をつくる(2)

 問合せ・申し込み:碧南市芸術文化ホール 0566−48−3731
 http://www.city.hekinan.aichi.jp/GEIBUN/index.htm

■――メルマガ中国語講座―――――――――――――――――――――■

 ※中国語で何と言う?
 〜現代中国語・とっさのひと言・北京弁〜

 中国に旅行へ行って財布を落とした時・・・・・「不会得!」
 憧れの人が結婚すると聞かされた・・・・・・「不会得!」
 ダイエットしてるのに体重が増えた・・・・・・「不会得!」

 ★不会得は(bu hui de)(ブーホイダ)と読みます。
 「まさか!」(そんなことはありえない)という意味です。覚えておくと
 便利です。

■――新潮劇院NEWS――――――――――――――――――――――――■
  
   「張春祥の出張京劇講座」

 池袋コミュニティカレッジ・ライブアート「京劇道案内」“2時間で京劇
 通になれる”

 こちらは世田谷で開催している教室とは異なり、お話中心です。演技の決
 まり、音楽、化粧、衣装などを張春祥の実演を交えて話します。京劇を見
 た時に疑問に思ったことを解明、これから見る場合は鑑賞法がわかります。
 どうぞおいでください。
  
 日時 :8月7日(水)18:30〜21:00 1回
 場所 :豊島区南池袋1−28−1 池袋西武 イルムス館8・9階
 受講料:3000円
 申し込み、問合せ:池袋コミュニティカレッジ 03(5992)0496

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 ※中国語教室開催のお知らせ
 
 講師は北京生まれの北京育ち、張春祥です。

 6月11日(火) 19:00〜21:00 烏山区民センター 第4会議室
 6月15日(土)   〃         〃   第6会議室
 6月18日(火)   〃         〃   第4会議室
 6月24日(月)   〃         〃   第3会議室

 費用は2000円/1回、NHKテレビの中国語会話のテキスト4,5,6月号
 をお持ちください。

 問合せ : 新潮劇院  電話/FAX 03−3484−6248
 メール : nobu@shincyo.com

■――張春祥の独り言―――――――――――――――――――――――■

  オリンピックに向けて中国は街造りに夢中だ。国も人も前より金持ちに
 なったようで、韓国へW杯見物に行く人も少なくないと聞いた。僕が来日
 した89年以前は日本と中国の経済的な差はものすごくあって1万円を人民
 元に替えたら一ヶ月じゅうぶん暮らせた。その頃の輸入物のナイキが600
 元くらいで僕の京劇院の月給は200元弱だったけどそれでも極めて普通の
 レベルだった。

 当時、中国パスポートは世界の嫌われ物で、来日後の92年にコクーン「夏
 の夜の夢」の稽古でインドネシアへ行く時、大使館や入管に随分いじめら
 れた。それで頭にきて帰化申請を法務省にしようとしたら、手続きは煩雑
 でしかも大行列だった。大勢のアジア系の女性たちは、大きなお腹や赤ち
 ゃん連れを誇張して係官の前に座った。この場合お腹は大きい程よく、赤
 ちゃんは小さい程よく、子供の人数は多い程よいという定説があった。

 しかし今思うと僕を含め彼女たちの誰1人として日本の「お役所仕事」な
 るものを知らなかったのだ。書類1枚足りなければ受理されないが余計な
 ことがひとつあったってプラスにはなってなかったようだ。現在では中国
 パスポートの地位は少し向上しただろうか?

                             張春祥

■――編集後記――――――――――――――――――――――――――■

  いよいよ8月公演のチケット発売で編集長兼番頭は算盤片手に忙しい時
 期となります。発売に先立ってメルマガ読者先行予約も受付け中なのでぜ
 ひお願いします。チラシ撒きボランティア部隊の方のよろしく。粗品をお
 礼に差し上げますので。

 京劇ワークショップは本格的に発表会に向けて稽古。でも随時参加される
 方を募集していますので遠慮なくおいでくださいね。新しく始めた中国語
 会話教室も一ヶ月が過ぎたばかり、まだまだ追いつけます。NHKテキスト
 持っていらっしゃいませ!
                         編集長 延どん

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 メッセージなどを募集しております。
 投稿先 : melmaga@shincyo.com
 素敵なメッセージは、メルマガ等でご紹介する事があります。
 沢山のご応募お待ちしております。

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発行日 :月刊
編集長 :延江 アキコ
発行  :新潮劇院 http://www.shincyo.com/
〒 157-0072 東京都世田谷区祖師谷5-37-18
(Tel) 03-3484-6248 (E-Mail) nobu@shincyo.com
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