|
コラボレーション公演「孫悟空vs孫悟空」について
<孫悟空:石山雄太><三蔵法師:中川晃教><猪八戒:ジェームス小野田><沙悟浄:陳浩>
京劇『真假美猴王』をベースに
新潮劇院が新演出を施した演目で、
「馬征宏」を始めとする在日の京劇俳優陣と
中国国家京劇院に所属する唯一の日本人京劇俳優「石山雄太」
日本の若き精鋭アーティスト「中川晃教」
米米CLUB ボーカル「ジェームス小野田」
世界に「BUTOH」を知らしめた「大駱駝艦」
といった、日中で活躍するアーティストのコラボレーション公演です。
関内ホールでは中川晃教、なかのzeroでは「張冠玉」が
それぞれ三蔵法師を演じました。 |
<三蔵法師:張冠玉> |
洞窟
孫悟空に遜色ない実力を持ちながら
仲間から実力を認められない
六耳獼猴(ろくびじこう)は
見た目が似ていることで、いつも孫悟空と比較され
ある日、ついに怒り心頭。
孫悟空と雌雄を決するべく、
住処の洞窟を飛び出していきます。
|
六耳獼猴の住処。大駱駝艦は身体で不思議な洞窟のイメージを表現
|
↑↑クリックで拡大します↑↑ |
|
<六耳獼猴:馬征宏>
<森羅万象:大駱駝艦> |
西梁女人国
その頃、天竺へと旅を続ける三蔵法師一行は
女性だけの国、西梁(せいりょう)へと
たどり着いたところでした。
三蔵法師は女王にお目通りを願い、
通行の許可を貰おうとするのですが、
女王は三蔵法師に一目ぼれ。
通行許可と交換条件に結婚を迫ります。
|
<女人国女王:張桂琴> |
西梁女人国は女性だけの国。大臣や将軍も全て女性です。
|
|
女王は返答をせずに金殿から下がってしまい、丞相より女王との結婚を条件にすることが伝えられます。
孫悟空は一計を案じ、結婚を承諾してしまいます。<丞相:張皎月>
|
|
女王は三蔵法師に情熱的に迫りますが、純潔を貫く三蔵法師は相手にしません。
|
変化の術により三蔵法師と入れ替わった孫悟空。彼の法力によって、女王は金縛りに。
|
↑↑クリックで拡大します↑↑ |
飛雲崗
孫悟空より一足先に逃げ出してきた
三蔵・八戒・沙悟浄は
険しい山中で山賊に出くわします。
三蔵法師が絶体絶命!という所で
孫悟空が駆け付け、山賊を追い払います。
ちょうどその頃、孫悟空を追いかけてきた
六耳獼猴は山賊を見つけると
あっという間に皆殺しにしてしまいます。
山賊の死体を見た三蔵法師は
悟空の仕業と勘違いし、
破門にして追い払うのでした。 |
<山賊頭:于躍>
|
花果山
三蔵法師から通行証を奪った六耳獼猴は
孫悟空と決着をつけるべく、
彼の故郷「花果山」へとやってきますが、
孫悟空はそこには戻っていませんでした。
仕方がないので、小猿たちを騙して
猿の王様遊びをしていると、
通行証を取り返しに
沙悟浄が乗り込んできます。 |
|
|
六耳獼猴は三蔵法師だけがこの通行証を使用できると知る。
|
六耳獼猴は沙悟浄を追い払うと、孫悟空と決着をつけるため、再び旅立つ。
|
↑↑クリックで拡大します↑↑ |
南海
破門された孫悟空は、頭についたままの
「緊箍(きんこ)」を外してもらおうと
南海にいる観音様の元を訪れていました。
しかし、観音様からは「三蔵法師が
取経を達成するまで外れることはない」
と伝えられます。
更に、三蔵を見捨てるのは「不義」ではないか
と諭されると、孫悟空は気持ちを改め
三蔵法師の元へと戻っていくのでした。 |
<観音菩薩:盧思>
|
|
「緊箍(きんこ)」を外すよう観音菩薩にお願いするが、
観音様も外し方は知らない。
如来様だけが外せることを知る。
|
更に観音様に諭されると、孫悟空は再び
三蔵法師を助けに戻ることを決める。
|
↑↑クリックで拡大します↑↑ |
荒山
三蔵法師の元に戻った孫悟空は
通行証を奪った濡れ衣まで着せられ
妖怪の仕業に違いないと怒り心頭。
犯人を探しに飛び出します。
その頃、孫悟空と決着をつけに
六耳獼猴も山へと戻ってきます。
ついに二匹の孫悟空が
対峙するのでした。
|
|
|
三蔵法師の元に戻った孫悟空は、通行証を返せと迫られます。
|
更に花果山から戻った沙悟浄からも責められ、
これは妖怪の仕業に違いないと、
犯人を探しに飛び出します。
|
ちょうどその頃、孫悟空と決着をつけようと六耳獼猴もやってきます。
ついに二人の孫悟空が対峙するのでした。
|
実力は互角で、見た目もそっくり。どちらが本物か見分けがつかなくなります。
三蔵法師は二匹に、観音様の元へ行き、どちらが本物か判断してもらうよう命じます。
|
「兄貴!帰ってくるときは二人じゃなくて一人で帰って来てよ!」
|
↑↑クリックで拡大します↑↑ |
南海~瑤池
どちらが本物の孫悟空か判断してもらうため
観音様の元を訪れた二匹ですが
観音様でも見分けがつきません。
天界の者なら見分けがつくでしょう、という
観音様のお言葉により
今度は天界へと赴きます。
天界では「李天王」が持つ宝物
「照妖鏡」で二匹を写しますが、
やはり見分けがつきませんでした。
二匹は「この無能どもめ!」と暴れだします。 |
<西王母:チャンチンホイ>
|
雷音閣
二匹の真偽を見極められず
困った観音様と李天王は
如来様の元を訪れ、助けを求めます。
如来様は話を聞くとすぐに
「その者は妖怪にあらず。
六耳獼猴なり!」
と正体を見破ります。
そして、弟子たちに
六耳獼猴を捕えてくるよう
命じるのでした。
|
<如来:殷秋瑞>
|
弟子の羅漢たちは、説法を聞きに如来様の元を訪れます。
|
|
観音様と李天王が、これまでの事情を説明しに如来様の元を訪れます。
|
如来様はすぐに正体を見破り、六耳獼猴を捕えてくるよう弟子に命じます。
孫悟空・六耳獼猴・羅漢を交えての大立ち回りが始まります。
|
実力のある六耳獼猴は羅漢たちでもなかなか手に負えません。
|
しかし、如来様に一喝されると、六耳獼猴はあっけなく捕まえられてしまうのでした。
|
↑↑クリックで拡大します↑↑ |
エピローグ
|
|
↑↑クリックで拡大します↑↑ |
無事に通行証を取り戻した三蔵一行は
改めて、一致団結することを心に誓い、
再び天竺を目指すのでした。
<戻る> |