日中国交正常化40周年記念公演
京劇「三国志」 ~古城会~ 関羽千里行より

日中国交正常化40周年記念公演
京劇「三国志」 ~古城会~ 関羽千里行より
イメージ

日中文化の懸け橋を担う新潮劇院が
日中国交正常化40周年記念公演を記念して
お届けする演目は日本でもおなじみ「三国志」
楽隊による生演奏でお送り致します。

中国では神様としても祭られている将軍「関羽」
新潮劇院主宰の「張春祥」が演じます。

楽しい内容で、毎回ご好評をいただいている
京劇研究の第一人者である明治大学教授
『加藤徹』氏による京劇レクチャーもあり。


日中国交正常化40周年記念公演
京劇「三国志」
~古城会~ 関羽千里行より

2012年8月4日(土)
開場 17:30 / 開演18:00

世田谷区・玉川区民会館ホール
東急大井町線「等々力」駅下車徒歩1分


<出演>
関羽 : 張春祥 ・・・ 桃園三兄弟の次兄。忠義に篤く、冷静沈着。
張飛 : 殷秋瑞 ・・・ 桃園三兄弟の三兄。感情的で短慮な性格。
劉備 : 侯偉 ・・・・・ 桃園三兄弟の長兄。温和な性格で仁徳の人。
馬童 : 馬征宏 ・・・ 馬引き。関羽の使者として張飛に面会する。
蔡陽 : 張冠玉 ・・・ 曹操配下の部将。関羽に恨みを持つ。
 ...他
司会 : 張烏梅

<楽師>
洪剛(鼓師)、許佳、銭騰浩、金虹、関潔沁

<京劇レクチャー>
加藤徹(明治大学教授)

<前売チケット>
一般:5,300円 / 世田谷区民:4,800円
高校生以下:2,000円

※当日券は各500円増
※区民割引は劇団のみ取り扱い

悟空倶楽部
悟空倶楽部会員は特別価格にて販売

日中国交正常化40周年記念公演
京劇「三国志」 ~古城会~ 関羽千里行より
チラシ
チラシ表 ・ チラシ裏
 
<後援> 中国大使館文化部、世田谷区

<協力> 東方新報
「日中国民交流友好年」認定行事ロゴ
本公演は「日中国民交流友好年」行事として認定されました。→ 詳しくはコチラ

※ 認定事業一覧の中に本公演の告知が掲載されています。

あらすじ

京劇・関羽(張春祥)と劉備(侯偉)

京劇・張飛(殷秋瑞)

漢室復興を目指し『桃園の誓い』を立てた
「劉備」「関羽」「張飛」の義兄弟。
戦乱の中、離れ離れになった三人が
「古城」の地で巡り合うまでの物語。


劉備(りゅうび)関羽(かんう)張飛(ちょうひ)
三人は漢室復興を目指し、 生死を共にしようと誓った
義兄弟です。 ある時、対立した曹操(そうそう)の
大軍に敗れた三人は、それぞれ消息もつかめぬまま
生き別れになってしまいます。

関羽は兄・劉備の妻が曹操の捕虜になったことを知り
やむを得ず曹操の部下となり、妻の身を守ります。
関羽の武勇と人格に惚れ込んだ曹操は
手厚くもてなしますが、 劉備の居所を知った関羽は
劉備の妻を連れて曹操のもとから脱出します。

やっとたどり着いた「古城」という町で
関羽は三弟の張飛と再会しますが、
誓いを破り曹操に寝返ったと思い込んだ張飛は
城門をかたく閉ざし、中に入れようとしません。
しかし、関羽の背後には追っ手の蔡陽(さいよう)の
軍勢が迫っており・・・

「関羽」について

京劇・関羽(張春祥)
※クリックで大きい画像が表示されます

「関羽」は三国志の主人公であるだけでなく
中国では神様として祭られています。
立派な関帝廟がたくさんあり
中国でとても人気のある神様です。

京劇役者は関羽を「老爺(ラオイェ)」と呼び、
関羽の演目を「老爺戯(ラオイェシー)」と呼びます。
畏れ多くて名前も直接呼べない「関羽」。
もちろん選ばれた役者しか
演じることは許されませんでした。

関羽の大きな特徴である目つき、
威厳がありながら人情深い人柄、
巨大な刀のさばき、
一人で舞台全面を制圧する存在感。
昔から関羽を演じるのは
役者人生を賭けた大事業だったのです。

今回、新潮劇院代表の張春祥が
期を満たして関羽に挑みます。

 

清代から受け継がれた ダイナミックな京劇の流れの集大成として、
三国志の世界を繰り広げます。
ぜひ三国志ワールドにおいで下さい。

加藤徹先生によるレクチャー

加藤徹

独特の語り口が毎回大好評で、すっかり定番となりました
京劇研究の第一人者加藤徹先生による京劇レクチャーです。
今回も京劇の歴史・見どころについて、ユーモア溢れる内容で
余すところなくレクチャーしていただきます。

■加藤徹
1963年、東京生まれ。現在、明治大学教授。
主著に『京劇』 『梅蘭芳 世界を虜にした男』 『絵でよむ漢文』など
[加藤徹先生の京劇に関するホームページ]
京劇城はこちら

張春祥「関羽」に挑む!!
■北京へ■
今回、関羽役に挑む張春祥は、単身、北京へ!
関羽の演じ方について、父・張宝華に教えを乞うためです。
宝華老師は、中国国家一級芸術家でもある京劇俳優であり、古典京劇の生き字引ともいうべきお方。
古今に渡って関羽を演じる名優たちの舞台を見聞きし、「理想の関羽像」について長年の研究を重ねてきました。
メイク、衣装、表情、姿勢、所作まで細かく直接指導を受けて本当に勉強になったそうです。

←【父・張宝華に関羽メイクを教授してもらう張春祥】

練習なので、関羽独特の赤地は塗らず、眉などを肌に直接メイク。肌色の上でも分かりやすいように白で描いています。
↓【表情、姿勢、所作などの指導の様子】
■関帝廟へ■
そして、帰国後の4月初旬、
横浜中華街を訪れ、関羽を祀る関帝廟をお参りしました。
昔は関羽役を演ると祟られるとも『関羽を演じると舞台生命が縮む』とも言われ恐れられていたそうです。
まずはご挨拶と、“公演成功”を祈願!
「関羽様、よろしくお願いします。」