「中国崑曲展」オープニングイベントにて京劇上演

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東京中国文化センター「中国崑曲展」特別企画 中日俳優による崑曲、京劇の開幕公演イメージ

日本への中国文化振興を目的とする
東京中国文化センター(所在地・東京虎ノ門)が
上海歴史博物館と共同主催にて「中国崑曲展」
開催する運びとなり、そのオープニング企画として
新潮劇院が崑曲・京劇の演目を上演致します。
入場無料となっておりますので、ご都合が
宜しければ足をお運びいただけますと幸いです。

東京中国文化センター・上海歴史博物館共催「中国崑曲展」チラシ表イメージ

東京中国文化センター・上海歴史博物館共催「中国崑曲展」チラシ裏イメージ

「中国崑曲展」特別企画
中日俳優による崑曲、京劇の開幕公演

2016年2月2日(火) 15時15分~
※「中国崑曲展」は2/2(火)~2/19(金)まで開催
会場:東京中国文化センター - 中国文化中心

入場無料

[天女散花]
天女:樋口理世

[石秀探庄]
石秀:張春祥

[扈家荘(こかそう)]
扈三娘:張桂琴
王英:程孫耘

[鬧天宮]
孫悟空:石山雄太(中国国家京劇院)
神々:張小山、張飛鳳、樋口理世、茶谷健太、張春祥

司会 :張烏梅

◆ 天女散花 ◆
京劇「天女散花」(天女:樋口理世)
<京劇「天女散花」>

仏教の経典「維摩経(ゆいまきょう)」
元にした演目で、天女が天界より舞い降り、
花を撒いて下界を清めます。
かつての女形の名優「梅蘭芳」
代表作のひとつでもあります。

長袖を使った演舞が特徴的で、俳優は
袖の振り方や「圓場(ユァンチャン)」という
京劇独特の足はこびなどを駆使して、
天女が優雅に空を舞う様子を表現します。

この神秘的な演目を日本人俳優である
樋口理世が演じます。

◆ 石秀探庄 ◆
京劇「石秀探庄」(石秀:張春祥)
<京劇「石秀探庄」>

日本でも有名な歴史小説「水滸伝」の一節で
梁山泊の英雄「石秀」が敵の領地に進入して
様子を探りに行く場面を演じます。

「走辺(ゾウビェン)」と呼ばれる独特の様式で
人物のキャラクタや道行の様子を表現します。

「石秀」を演じるのは劇団主宰の張春祥です。
張春祥が国内でこの演目を演じるのは
今回が初となります。

◆ 扈家荘 ◆
京劇「扈家荘」(扈三娘:張桂琴)
<京劇「扈家荘」>

こちらも歴史小説「水滸伝」の一節で、
勇壮な女将軍
「扈三娘」が梁山泊の英雄たちを
迎え撃つ場面を描きます。

独特の登場様式「起覇(チーバー)」
出陣の様子を表現します。
唱を歌いながら難易度の高い動きを繰り返す
この演目は実力のある俳優でないと
演じることができません。

「扈三娘」を演じるのは劇団の看板女優・張桂琴
唱と立ち回りを兼ねる難役「刀馬旦(ドウマダン)」
専門とする彼女ならではの美しく、迫力ある演舞を
お楽しみください。

◆ 鬧天宮 ◆
京劇「鬧天宮」(孫悟空:石山雄太/写真:木村武司)
<京劇「鬧天宮」>

日本でも人気ある小説「西遊記」の一節で
主人公・孫悟空がまだ三蔵法師と出会う前。
神通力を使って、あちこちでやりたい放題の
孫悟空に手を焼いた神々たちは、孫悟空に
「天界にある桃園の管理人」という仕事を与え
そこで見張っておこうと考えました。

そうとも知らない孫悟空は 「神々の一員になれた」と
大喜びで天界にやってきますが、この仙桃を使った
宴会「蟠桃会(ばんとうえ)」に呼ばれないと知ると
大変に怒り、先に宴会場に行って貴重な仙桃を
食べちらかし、不老不死の金丹も食べ尽くします。

これに怒った神々と孫悟空との戦いが始まります。

自由闊達な孫悟空を中国国家京劇院に所属する
唯一の日本人(外国人)俳優・石山雄太が演じます。
孫悟空を演じるために、単身異国の地に渡り
プロの俳優として活躍するまでに上りつめた
彼ならではの熱演をお楽しみください。