新潮劇院京劇公演「赤壁之戦」
2024年の最初に在日京劇団「新潮劇院」が繰り広げる京劇公演は三国志の中でも特に興奮を呼ぶ名場面「赤壁の戦い」。魏・呉・蜀の三国が激突し、曹操、諸葛亮、関羽などの歴史に名を刻む名将たちが登場。長大な物語の中から特に有名なシーンを厳選してお届けします。京劇の華やかな衣装、力強い演技、そして壮大な物語展開で観客を魅了します。この歴史的な一夜を、北沢タウンホールでぜひ体験してください。
上演前には毎回ご好評をいただいている明治大学教授・加藤徹先生による京劇レクチャーがあります。
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イベント情報
新潮劇院京劇公演「赤壁之戦」
日時
2024/03/23(土) 17:30開場 / 18:00 開演※全席指定、字幕付き
会場
北沢タウンホール(世田谷区)出演
張春祥、殷秋瑞、程孫耘、劉東風、侯偉、魯大鳴、王偉、劉佳、小林孝徳、貴船惠子、郭江、肥土大毅、他京劇レクチャー
加藤徹(明治大学教授)司会
張烏梅主催
新潮劇院/一般財団法人日本京劇振興協会後援
中国大使館文化部チケット
一般:6,000円 / 学生:3,000円特典
1.良席確保
中央ブロック1~7列目を確保します。列のご希望がある場合は「備考欄」にご記入ください。2.バックステージツアー[16:45~17:15]
16時半に会場受付にお集まりください。メイクの様子や舞台衣装等をご紹介します。3.公演パンフレット
当日受付販売のものを公演当日にお渡しします。4.ポストカード
本公演で登場する人物たちのポストカードをお渡しします。演目紹介
群英会
中華統一を目前とし、迫る魏の大軍に呉と蜀は同盟を組み、長江をはさんで対峙した。決戦に備えて準備を進める呉の水軍都督・周瑜の元に旧友・蒋幹がやってくる。蒋干は曹操から周瑜を調略するよう密命を受けていたがこれを察知した周瑜は「群英会」と名付けた宴席を設けてもてなす。
借東風
魏の大船団に火計で対抗するため、龐統の「連環」、黄蓋の「苦肉」など着々と策を巡らせたものの、最後の決め手となる東からの突風がなく、周瑜は頭を悩ませていた。魯粛の計らいでやってきた蜀の諸葛亮は周瑜を助けるため、小高い丘に陣を組むと祈祷をし、風を呼び込む。
横槊賦詩
魏の君主・曹操は自軍が船に不慣れなことから生じる不利を「連環」の策によって乗り越えたと錯覚し、勝利を確信して船の上での宴を開く。これまでの長きにわたる戦いを振り返ると、感慨深く漢詩「短歌行」を詠み上げる。
華容道
火計によって大敗を喫し敗走する曹操。諸葛亮はこれを予見して趙雲をはじめとする諸将を逃走経路に配置していた。曹操は何とか華容道まで逃げてきたものの、そこで蜀で最強の将、関羽と対峙する。曹操はかつて関羽が自分の配下にいた時の恩義を訴え、命を救ってもらうよう懇願する。
出演者紹介
張春祥(ちょうしゅんしょう)
新潮劇院主宰。一般財団法人日本京劇振興協会代表理事。祖父の代から京劇を家業とする京劇一家に生まれ、自身も北京京劇院に13年間所属。イギリス・ポーランド・オーストラリアなどの海外公演で主演を務め好評を博した。1989年来日後は、中島みゆき「夜会」、蜷川幸雄演出・東山主演「さらばわが愛・覇王別姫」、宝塚歌劇団「蒼穹の昴」などをはじめとして、舞台、ミュージカル、TV、映画、振り付け、立ち回り指導、ワークショップなどで活躍。1996年から京劇団「新潮劇院」を主宰する
殷秋瑞(いん しゅうずい)
10歳より京劇俳優養成の最高機関である中国戯曲学院で学ぶ。19歳で学院を卒業後、中国戯曲学院実験京劇団を経て中国京劇院俳優として活躍。来日後は俳優として活動する傍ら京劇指導も行う。専門は隈取役の 「花験 (ホワリェン)」 。
程孫耘(ていそんうん)
上海戯曲学院卒。在学中に演じた「呂布問探」の呂布役は高い評価を得て、学院保存演目の一つとなる。 卒業後、上海京劇院にて数多くの主役をつとめ、 1993年来日。専門は美少年役である「小生(シャオション)」。
劉東風(りゅうとうふう)
1981年国立中国戯曲学院卒業後、北京京劇院に入団。国内外で主役を務める。1990年来日。立ち回りから道化役まで幅広くこなし、特に孫悟空役としての表情、身のこなしなど、難度の高い技には定評がある。また、「変面」という、一瞬にして顔を変える絶技を持つ。
侯偉(こうい)
上海戯曲学院京劇班にて京劇青年大会・新人賞を受賞。卒業後、上海京劇院
三団に所属。“余派”の「文武老生(ウーラオション:立ち回りと唱を専門とする役)」として活躍。来日後は京劇俳優として活躍する傍ら、テレビドラマを中心として活躍をしている。
魯大鳴(ろ たいめい)
北京戯曲学院卒業後、北京風雷京劇団に入団。1987年に来日後、京劇普及のための講演、日本の古典芸能である能との共演、宝塚歌劇団での演技指導などを精力的にこなし、NHKの教育番組「テレビで中国語」にも出演。現在は明治大学非常勤講師などを務めている。張春祥とは戯曲学校時代の同期。
劉佳(りゅうけい)
中国国家京劇院で活躍した国家二級俳優。劉習中、張春華などの名優に師事。2008年第6回CCTV全国青年京劇演員電視大賽銀賞受賞。専門は素早いアクション・立ち回りを得意とする難役・武丑。
上演前レクチャー:加藤徹(かとう とおる)
明治大学教授。1963年、東京生まれ。京劇研究の第一人者として、日本はもとより中国でも定評がある。2002年『京劇』でサントリー学芸賞受賞。主著に「京劇」(中公叢書)「梅蘭芳 世界を虜にした男」(ビジネス社)「絵でよむ漢文」(朝日出版社)など。NHKラジオ中国語講座の講師を歴任。
■ホームページ [京劇城]
司会:張烏梅(チャン ウーメー)
日本人京劇俳優。新潮劇院京劇教室設立時からのメンバー。主宰・張春祥に師事。「文丑(ぶんちゅう:会話専門の道化役)」として舞台出演をする傍らプロデュース、制作、楽曲作成、演出など団体運営全般を統括する。司会進行・京劇レクチャーも担当。奥深い知識を道化役らしい軽妙な語り口で解説し、初心者にもわかりやすいと毎回好評を博している。一般財団法人 日本京劇振興協会 常務理事。