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新潮劇院京劇公演「穆桂英 洪州の戦い」(2025.08.09)

穆桂英 洪州の戦い
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「唱(うた)・念(セリフ)・做(しぐさ)・打(たたかい)」—女将軍が魅せる京劇の真髄

2025年夏の新潮劇院京劇公演は伝説の女将軍・穆桂英が活躍する名演目を生伴奏でお届けします。勇壮な武将として振る舞いながら、妻や嫁として揺れる心。 笑いあり、涙あり、立ち回りあり――京劇の魅力を凝縮した人間ドラマに、きっと心を動かされるはずです。

名優たちが織りなす、在日京劇団・新潮劇院ならではの京劇の世界をご堪能ください。

イベント情報

日時
2025/08/09(土) 17:30開場 / 18:00 開演
※全席指定、字幕付き
※4歳以下の入場不可
会場
成城ホール(世田谷区)
出演
張桂琴、程孫耘、劉東風、劉妍、劉佳、石山雄太、張小山、樋口理世、張飛鳳、郭江、小林孝徳、南部快斗(劇団「隕石のかけら」)、侯華澤、瞿春梅、欧陽靖、二澤光美、松山未来、野口友椰、張春祥
演奏
鼓師:洪剛、京胡:趙晶、月琴:滕放
京劇レクチャー
加藤徹(明治大学教授)
司会
張烏梅
スタッフ
照明:山口 洸(office soup)
音響:(株)StageOffice
字幕:安藤弘人
舞台スタッフ:青柳礼奈・安室久美子・宮寺一貴
制作:根目澤容子
演出
張春祥
企画・プロデュース
梅木俊治
主催
新潮劇院/一般財団法人日本京劇振興協会
チケット
一般:7,000円 / 学生:3,500円
※eチケットにてお申込みの場合、1枚につき200円の割引が適用されます。

特典

京劇ファンのための特別限定チケット 9,000円
良席確保
中央ブロック1~6列目を確保します。列のご希望がある場合は「備考欄」にご記入ください。
バックステージツアー[16:45~17:15]
16時半に会場受付にお集まりください。舞台衣装や小道具などをご紹介します。
公演パンフレット
当日受付販売のものを公演当日にお渡しします。
ステッカー
本公演のデザインステッカーをお渡しします。
新潮劇院京劇公演「穆桂英 洪州の戦い」 チラシ表
チラシ表
新潮劇院京劇公演「穆桂英 洪州の戦い」 チラシ裏
チラシ裏



演目紹介

穆桂英大戦洪州について

穆桂英:張桂琴、楊宗保:程孫耘
穆桂英:張桂琴、楊宗保:程孫耘

中国の伝奇物語『楊家将演義』をもとに生まれた京劇の名作。女将軍の華々しくも凛々しい様式、公と私が交差する家族のやりとり、夫婦の情と元帥としての覚悟を切々と歌い上げる唱、そしてクライマックスの大立ち回りまで、京劇の醍醐味が詰まった作品です。1963年には崔嵬(ツイ・ウェイ)監督によって映画化もされています。

あらすじ

北宋の時代。敵将・白天佐率いる遼軍が迫る洪州を救うため、朝廷は援軍の総大将として、かつての名将・穆桂英に再び白羽の矢を立てる。彼女は身重ながらも、国のために剣を取り、出陣を決意するが、先鋒将として現地に到着した夫・楊宗保と洪州の軍を任されていた舅・楊延昭は、総大将が穆桂英であることを知らされておらず、思わぬ再会に心を乱される──。

楊家将演義について

『三岔口(さんちゃこう)』『打焦賛(だしょうさん)』
『三岔口(さんちゃこう)』『打焦賛(だしょうさん)』

「楊家将演義(ようかしょうえんぎ)」は、中国北宋時代の史実をベースにした歴史物語で、王朝に忠義を尽くし、敵国・遼と戦った楊一族の数代にわたる活躍と悲劇を描いています。 もともと民間で広く語られていた楊家の伝説が、時代を経て脚色・集約され、物語として発展しました。 中国では『三国志演義』や『水滸伝』と並び人気の高い物語とされ、京劇でも『三岔口(さんちゃこう)』『打焦賛(だしょうさん)』『坐宮(ざきゅう)』『楊門女将(ようもんじょしょう)』など、数多くの名作が生まれています。


キャラクタ紹介

穆桂英(ぼくけいえい)

穆桂英
穆桂英(張桂琴)

穆桂英は『楊家将演義』に登場する伝説の女将軍です。最初は敵将の娘として登場し、楊宗保を打ち負かすものの、一目惚れしてしまい無理やり婚姻を結びます。以降は楊家の一員として数々の戦場で持ち前の智謀と武芸を発揮し、長きにわたり楊家を支えることとなります。

女将軍として登場する穆桂英は、京劇の役柄としては歌と立ち回りの両方が求められる難役「刀馬旦(ドウマダン)」です。今回この役を演じる張桂琴は、刀馬旦の名優で、2010年に初めて新潮劇院公演で主演を務めた際にも穆桂英を演じました。実に15年ぶりの再登場となります。

楊宗保(ようそうほ)

楊宗保
楊宗保(程孫耘)

英雄・楊六郎の息子で、若くして軍才を発揮。女将軍・穆桂英に敗北するもその才覚を認められ結婚。時に反発し合いながらも、互いを支え、夫婦として数々の戦を共にします。

京劇における楊宗保の役柄は、変声前の少年を演じる「小生(シャオション)」。高音の張りと美しい所作が求められ、若さゆえの衝動や葛藤も表現。今回演じる程孫耘(ていそんうん)は、これまでにも趙雲や周瑜といった名将役で観客を魅了してきました。

楊延昭(ようえんしょう)

楊延昭
楊延昭(張春祥)

実在の人物をモデルとした『楊家将演義』の名将。名高い英雄・楊業の六男のため「六郎」とも呼ばれる。幼い頃から軍事訓練を受けて数々の武功を立てる。父の死後は楊家軍を率い、抗遼の将として重責を担い続けた存在。

この演目での楊延昭の役柄は唱を専門とする「老生(ラオション)」。演じるのは新潮劇院主宰・張春祥(ちょうしゅんしょう)。重厚な演技と緻密な演出で、今回も舞台全体を力強く支えます。


メインキャスト紹介

穆桂英:張桂琴(ちょうけいきん)

穆桂英
穆桂英
張桂琴
張桂琴

中国戯曲学院大学演劇学科卒業、同大学院を修了。山西省京劇団で京劇俳優として活躍する一方、14年間にわたり母校演劇科の教員を務め、日本や韓国でも京劇の特別講師を務める。新潮劇院では研修生専任の講師。専門の役柄は文武を兼ね備えた難役である「刀馬旦(ドウマダン)」

楊宗保:程孫耘(ていそんうん)

楊宗保
楊宗保
程孫耘
程孫耘

上海戯曲学院卒。在学中に演じた「呂布問探」の呂布役は高い評価を得て、学院保存演目の一つとなる。 卒業後、上海京劇院にて数多くの主役をつとめ、 1993年来日。専門は美少年役である「小生(シャオション)」

白天佐:張小山(ちょうしょうざん)

白天佐
白天佐
張小山
張小山

新潮劇院主宰・張春祥に師事。2009年『安天会~孫悟空 天界大暴れ~』で巨霊神に抜擢され喝采を浴びる。日本人「花臉(ホワリェン:隈取役)」の第一人者。

演出・楊延昭:張春祥(ちょうしゅんしょう)

楊延昭
楊延昭
張春祥
張春祥

新潮劇院主宰。一般財団法人日本京劇振興協会代表理事。祖父の代から京劇を家業とする京劇一家に生まれ、自身も北京京劇院に13年間所属。イギリス・ポーランド・オーストラリアなどの海外公演で主演を務め好評を博した。1989年来日後は、中島みゆき「夜会」、蜷川幸雄演出・東山主演「さらばわが愛・覇王別姫」、宝塚歌劇団「蒼穹の昴」などをはじめとして、舞台、ミュージカル、TV、映画、振り付け、立ち回り指導、ワークショップなどで活躍。1996年から京劇団「新潮劇院」を主宰する。

伴奏について

鼓師:洪剛、京胡:趙晶、月琴:滕放
鼓師:洪剛、京胡:趙晶、月琴:滕放

今回は、打楽器に電子楽器を使用し、弦楽器は生演奏でお届けします。特に京胡は、中国から招聘した演奏家による演奏です。音色でも伝統の妙をお楽しみください。

鼓師:洪剛(こうごう)

中国戯曲学院音楽学部にて優秀学生一等奨学金受賞。2000年来日。中国伝統文化の普及に務める。

京胡:趙晶(ちょうしょう)

中国戯曲学院音楽学部を卒業後、母校で教鞭を執りながら、舞台伴奏も行う。自ら演奏しながら歌う“自拉自唱”も行い、CCTVでの『四郎探母』の名場面の披露で一躍話題となった。

月琴:滕放(とうほう)

1996年、北京市戯曲芸術職業学院に入学。月琴を専攻し、月琴演奏家・胡希芳氏に師事。

講師・司会について

上演前レクチャー:加藤徹(かとう とおる)

加藤徹
加藤徹

明治大学教授。1963年、東京生まれ。京劇研究の第一人者として、日本はもとより中国でも定評がある。2002年『京劇』でサントリー学芸賞受賞。主著に「京劇」(中公叢書)「梅蘭芳 世界を虜にした男」(ビジネス社)「絵でよむ漢文」(朝日出版社)など。NHKラジオ中国語講座の講師を歴任。NHK Eテレ「中国語!ナビ」講師。

■ホームページ [京劇城]

司会:張烏梅(チャン ウーメー)

張烏梅
張烏梅

日本人京劇俳優。新潮劇院京劇教室設立時からのメンバー。主宰・張春祥に師事。「文丑(ぶんちゅう:会話専門の道化役)」として舞台出演をする傍らプロデュース、制作、楽曲作成、演出など団体運営全般を統括する。司会進行・京劇レクチャーも担当。奥深い知識を道化役らしい軽妙な語り口で解説し、初心者にもわかりやすいと毎回好評を博している。一般財団法人 日本京劇振興協会 常務理事

携帯字幕システム テスト導入

近年、多言語字幕へのご要望が高まっていることを受け、本公演では従来の舞台袖字幕に加え、お手持ちのスマートフォンでも字幕をご覧いただける新しいシステムを試験的に導入いたします。 字幕は、日本語・中国語・英語(英語はAI翻訳)での表示を予定しております。(※現在はテスト運用中のため、すべての字幕が確実に表示されることを保証するものではありません。あらかじめご了承ください。)

お得な「eチケット割引」

当ホームページの申し込みフォームからご予約の際に「eチケット」をご選択いただくと、1枚のご予約につき200円の割引が適用されます。

eチケットをご利用の場合は紙のチケットは発行されず、決済完了後にURLが記載されたメールが届きます。 当日はそのURLをスマートフォンなどで開いて受付スタッフにご提示いただき、スタッフが入場処理をすることでご入場いただけます。 (※QRコードを印刷してお持ちいただくことも可能です)

会場

成城ホール 地図

成城ホール

住所

世田谷区成城6-2-1

交通アクセス

小田急線「成城学園前」北口より徒歩5分

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