糸あやつり人形一糸座「おんにょろ盛衰記」出演(2020.02.05-09)

糸あやつり人形一糸座「おんにょろ盛衰記」出演

京劇演目にもなっている中国の「除三害」をモチーフにした作品「おんにょろ盛衰記」。京劇パートとして新潮劇院も協力。張春祥が振付担当、石山雄太・茶谷力輝が出演します。

公演情報

糸あやつり人形一糸座「おんにょろ盛衰記」

京劇「除三害」について

幼い頃に両親を亡くした「周処（しゅうしょ）」は、きちんとした教育をうけられず乱暴者に育ち、周りの人々からは、山に住む虎、水に住む蛟（みずち）と合わせて「三害」と呼ばれていました。「周処」の無法ぶりに手を焼いた人々は「周処」を処罰するよう上申します。しかし、新任の太守「王澹（おうたん）」は、彼にまだ公正の見込みがあると思い、みすぼらしい老人に扮して「周処」を言葉巧みに説得します。

今回の「おんにょろ盛衰記」はこの「除三害」の話を下敷きに、日本を舞台にした作品を創作したものです。原作とは異なるストーリー展開をお楽しみ下さい。

出演者情報

キャスト

石山雄太（いしやまゆうた）

東京生まれ。小学生のとき、中国から来日した京劇団の公演で孫悟空を見て以来、京劇に魅了され、高校を卒業後、中国に渡り、京劇を指導する最高教育機関「中国戯曲学院」に留学。卒業後は中国トップの京劇院・中国京劇院（現・中国国家京劇院）に入団し、京劇界初となる外国人（日本人）の京劇俳優となる。2008年、北京京劇院日本公演「西遊記～無底洞の巻」に孫悟空役で主演。現在は中国・日本の両国で活躍している。専門の役柄は立ち回りを交えた幅広い演技力を要求される道化役「武丑（ぶちゅう）」。

茶谷力輝（ちゃたにりき）

蜷川幸雄演出、東山紀之主演の舞台「さらば、わが愛 覇王別姫」に子役で出演時に新潮劇院主宰・張春祥の指導を受ける。以来、新潮劇院の舞台で数多くの助演をこなし、現在では劇団の主要メンバーとして、全国の舞台・学校などで活躍している。特技はアクロバット・ミュージカル。

スタッフ

京劇振付：張春祥（ちょうしゅんしょう）

1960年7月18日北京生まれ。祖父の代から京劇を家業とする京劇一家の三代目。北京戯曲学校卒業後、北京京劇院に１３年間所属。

1989年来日後は、中島みゆき「夜会」、蜷川幸雄演出・東山主演「さらばわが愛・覇王別姫」などをはじめとして、舞台、ミュージカル、ＴＶ、映画、振り付け、立ち回り指導、ワークショップなどで活躍。

1996年から京劇団「新潮劇院」を主宰する

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