魂動き渦巻く、感動の京劇公演!2023年夏、新潮劇院が贈る舞台の華々しき祭典!

中国の壮大な歴史を体現する「三国志」と、異国へ嫁いだ美しき悲劇の象徴「王昭君」が、繊細な手法で蘇る――。
2023年夏、新潮劇院が贈る京劇公演は、感動の名場面と美女の悲劇が交錯する二本立て!劉備と趙雲の絆を描く「三国志」と、王昭君の壮絶な運命を追う物語が織りなす舞台に、熟練の京劇演者たちが息をのむような演技を披露します。
華麗な装束に身を包み、派手なメイクが彩る京劇の舞台は、目が離せない圧倒的な迫力と美しさが溢れています。時空を超えた感情の共鳴が生まれるこの舞台で、あなたも京劇の魔法に酔いしれませんか?
さらに、上演前には明治大学教授・加藤徹による京劇レクチャーも実施。歴史と様式についての理解を深め、作品の奥深さをより一層味わえるでしょう。
心躍る舞台と文化的な探求を同時に体験できる、まさに贅沢なひととき。ぜひ、この感動の舞台に足を運んで、京劇の魅力に触れてみてください。
イベント情報
新潮劇院 京劇公演「夏の饗宴:三国志と美女の調べ~借趙雲・昭君出塞」
日時
2023/08/05(土) 17:30開場 / 18:00 開演※全席指定、字幕付き
会場
北沢タウンホール(世田谷区)出演
張春祥、程孫耘、張桂琴、侯偉、魯大鳴、石山雄太、貴船惠子、南部快斗(劇団隕石のかけら)、小林孝徳、野口友椰、李伯強、崔馨予、他京劇レクチャー
加藤徹(明治大学教授)主催
新潮劇院/一般財団法人日本京劇振興協会後援
中国大使館文化部チケット
一般:6,000円 / 学生:3,000円特典
1.良席確保
中央ブロック1~8列目を確保します。列のご希望がある場合は「備考欄」にご記入ください。2.バックステージツアー[16:45~17:15]
16時半に会場受付にお集まりください。楽屋や舞台衣装等をご紹介します。3.パンフレット
当日受付販売のものを公演当日にお渡しします。4.出演者と記念撮影
終演後、10名程度づつ順番に舞台に上がって出演者と集合写真撮影します。撮影データは後日メールにてお送りします。

演目紹介
借趙雲(しゃくちょううん:趙雲を借りる)

あらすじ
義を貫き、乱世を鎮めるために戦い続ける劉備と、乱世を治める名君を探し求めている趙雲。かつて戦場で共に戦った二人は互いを認め合いながらも、趙雲は公孫瓚に仕えていたため、劉備の元には留まりませんでした。
ある日、劉備は曹操軍の猛将・典韋によって攻められ、公孫瓚に援軍を求めます。その際、趙雲の派遣を切望しました。道中で劉備と趙雲は心を通わせ、趙雲は劉備こそが乱世を治める名君であると確信し、劉備の軍に加わるのでした。
しかし、劉備の忠実な弟分である張飛は、見た目が優男の趙雲が援軍と聞いて不満を訴えます。そんな中、典韋の軍勢が迫り・・・・。
出演者紹介
趙雲:程孫耘(ていそんうん)


上海戯曲学院卒。在学中に演じた「呂布問探」の呂布役は高い評価を得て、学院保存演目の一つとなる。 卒業後、上海京劇院にて数多くの主役をつとめ、 1993年来日。専門は美少年役である「小生(シャオション)」。
劉備:張春祥(ちょう しゅんしょう)


新潮劇院主宰。一般財団法人日本京劇振興協会代表理事。祖父の代から三代京劇を家業とする京劇一家に生まれ、自身も北京京劇院に所属し、国内や海外公演で主演を務めた。1989年に来日後は俳優・演出家・振付師として活動。中島みゆき「夜会」、蜷川演出・東山主演「さらばわが愛・覇王別姫」、NHKスペシャルドラマ「ストレンジャー」など数多くのビッグプロジェクトで主要な役割を務める。
張飛:侯偉(こう い)


上海戯曲学院京劇班にて京劇青年大会・新人賞を受賞。卒業後、上海京劇院
三団に所属。“余派”の「文武老生(ウーラオション:立ち回りと唱を専門とする役)」として活躍。来日後は京劇俳優として活躍する傍ら、テレビドラマを中心として活躍をしている。
公孫瓚:魯大鳴(ろ たいめい)


北京戯曲学院卒業後、北京風雷京劇団に入団。1987年に来日後、京劇普及のための講演、日本の古典芸能である能との共演、宝塚歌劇団での演技指導などを精力的にこなし、NHKの教育番組「テレビで中国語」にも出演。現在は明治大学非常勤講師などを務めている。張春祥とは戯曲学校時代の同期。
典韋:小林孝徳(こばやし たかのり)


高校生の頃より京劇俳優を志し、2018年より新潮劇院主宰・張春祥に師事。日本人俳優として新潮劇院京劇公演での主要なアンサンブルを務める。宝塚歌劇団「蒼穹の昴」にて京劇指導補佐担当。
昭君出塞(しょうくんしゅつさい:王昭君の旅立ち)

中国の四大美女の一人である王昭君の美しさと悲劇的な運命を描いた演目。彼女の内面の葛藤や苦悩がにじむ優雅ながら悲哀のある唱、馬に引かれて荒野を進む様子を表現するパントマイムなどが見どころで、伝統的な中国の美意識が凝縮されています。
あらすじ
前漢元帝時代、宮女たちは皇帝の寵愛を受けるため宮廷画家に賄賂を贈り、皇帝に見せるための美しい似顔絵を描いてもらうのが常でした。しかし、王昭君はただ一人賄賂を贈らなかったため醜く描かれてしまい、絶世の美女ながら皇帝の目に止まりませんでした。
ある時、匈奴の王が宮女の一人を妻に所望した際、皇帝は似顔絵を見て、最も醜い者を送り出すことに。結果、王昭君が匈奴への嫁として選ばれ、旅立つことになります。
出演者紹介
王昭君:張桂琴(ちょうけいきん)


中国戯曲学院大学演劇学科卒、同大学院修了。山西省京劇団で活躍する一方、14年間にわたり母校演劇科教員を務め、現在は新潮劇院でも後進の指導にあたる。専門の役柄は文武を兼ね備えた難役である「刀馬旦(ドウマダン)」。
王龍:劉東風(りゅうとうふう)


1981年国立中国戯曲学院卒業後、北京京劇院に入団。国内外で主役を務める。1990年来日。立ち回りから道化役まで幅広くこなし、特に孫悟空役としての表情、身のこなしなど、難度の高い技には定評がある。また、「変面」という、一瞬にして顔を変える絶技を持つ。
馬童:石山雄太(いしやま ゆうた)


東京都浅草生まれ。小学生のとき来日公演の京劇「孫悟空」を見て以来京劇に魅了され高校卒業後、中国戯曲学院(中国で京劇を専門に教える唯一の大学)に留学。卒業後は中国トップの京劇団・中国京劇院(現・中国国家京劇院)に所属。京劇界初の外国人の京劇俳優として活躍。専門は立ち回りを交えた幅広い演技力を要求される道化役「武丑(ぶちゅう)」。2017年より立教大学兼任講師を務める。
上演前レクチャー

演目上演演前に演目の特徴や見所などを、日本における京劇研究の第一人者である加藤徹先生にレクチャーしていただきます。
加藤徹(かとうとおる)

明治大学教授。1963年、東京生まれ。2002年『京劇』でサントリー学芸賞受賞。主著に「京劇」「梅蘭芳 世界を虜にした男」「絵でよむ漢文」など。
■ホームページ [京劇城]