令和元年度大阪市演劇鑑賞会
はじめての京劇~孫悟空 天界で大暴れ
新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴うイベント中止のお知らせ
令和2年3月21日(土曜日)及び3月22日(日曜日)に開催予定の「はじめての京劇 孫悟空 天界で大暴れ」については、新型コロナウイルス感染症による影響を考慮し、中止いたします。
3月18日(水曜日)~3月20日(金曜日・祝日)に開催予定のワークショップについても同じく中止いたします。
イープラスよりお申し込みの方の返金手続きについて
下記URLより返金手続きを行ってください。(締切:3/30(月) 23:59)
https://eplus.jp/sf/updated_events
お問い合わせ先
一般財団法人 日本京劇振興協会電話:080-3486-3352
電子メール:osaka@shincyo.com
大阪市主催。こども(小学生)から大人まで気軽に中国伝統芸能「京劇」が楽しめる鑑賞会です。2日間のワークショップに参加すると本公演に出演もできます。多くの方のご来場をお待ちしております。
公演情報
令和元年度大阪市演劇鑑賞会 はじめての京劇~孫悟空 天界で大暴れ
日程
1.阿倍野区民センター
2020年3月21日(土)開場13:30/開演 14:00/終演 15:30予定
[ワークショップ]
3/18(水)17:45-19:15
3/20(金・祝)18:00-20:00
3/21(土)9:00-17:00
※本公演の日は9時集合17時解散予定
2.東成区民センター
2020年3月22日(日)開場13:30/開演 14:00/終演 15:30予定
[ワークショップ]
3/19(木)16:30-18:00
3/20(金・祝)13:30-15:30
3/22(日)9:00-17:00
※本公演の日は9時集合17時解散予定
会場
1.阿倍野区民センター・小ホール
2.東成区民センター・小ホール
入場料
一般 1,500円/高校生以下 500円※ワークショップ参加者は無料(本公演に出演する場合のみ)
※全席指定、字幕付
※3歳以上入場可。ひざ上の場合は無料
※無料託児サービスをご利用の方は、お問い合わせください
※ チケットが完売の場合は当日券の販売はいたしません。
出演
新潮劇院主催
大阪市公演情報
1.京劇レクチャーと体験
日本人京劇俳優・張烏梅がコミカルでわかりやすく京劇の歴史やお化粧の決まりなどについてレクチャー。また、京劇の基礎の動きや唱をみんなでやってみます。役者の見得の動きにあわせて「好(ハオ)!」と応援の掛け声をかける練習はとくに毎回盛り上がります。
2.天女散花(てんにょさんか)[鑑賞]
仏様の命令を受けた天女が天界から我々のいる下界に舞い降り、空から花びらを撒いて世界を清めます。かつての女形の名優「梅蘭芳(メイランファン)」の代表作のひとつでもあります。
空を飛ぶ表現をするために、京劇ではワイヤーで吊ったりせず、長い羽衣をたなびかせたり、「圓場(ユァンチャン)」という京劇独特の足はこびなどをつかって、天女が優雅に空を舞う様子を表現します。
劇中で歌われる「唱(チャン:うた)」は「維摩経(ゆいまきょう)」という仏教の経典を元にしていて、実は中国人が聞いても意味がよくわかりません。これは神秘的な音の響きによって極楽の雰囲気が感じられるようにする、という演出意図があります。皆さんも、ゆったり曲の雰囲気に合わせて聞いていただければと思います。
3.扈家荘(こかそう) [鑑賞]
日本でも有名な歴史小説「水滸伝(すいこでん)」の一節で、勇壮な女将軍「扈三娘(こさんじょう)」が出陣する場面を描きます。
京劇で将軍が出陣するときは「起覇(チーバー)」と呼ばれる独特の様式(踊り)をします。身支度をしたり、あたりをうかがうしぐさをしたりすることで、登場人物のキャラクタを表現します。 特に扈三娘の「起覇」は唱を歌いながら難しい動きを繰り返すので、実力のある俳優でないと演じることができません。冠には山鳥の尾羽をつかった「翎子(リンズ)」と呼ばれる装飾品がついているのが特徴的です。
4.孫悟空 天界で大暴れ[原題:鬧天宮(とうてんきゅう)] [鑑賞]
日本でも有名な「西遊記」の一節。おさるの孫悟空が、まだ三蔵法師に出会う前、暴れん坊だった頃のお話です。自由気ままで愛らしい孫悟空のキャラクター、人ともサルともつかない身のこなし、神々との激しい戦い、そしてクライマックスの棒回し・・と見どころ満載の演目です。
2日間のワークショップで指導を受けたメンバーが本物の京劇メイク・衣装で登場し、プロの京劇俳優と共演します。メンバーが登場したり、技を繰り出したりしたときには拍手と掛け声で応援し、一緒に舞台を盛り上げましょう。
主演の孫悟空役を務める日本人京劇俳優・石山雄太は小学生の頃から京劇の孫悟空にあこがれ、見事にその夢を叶えた人物です。人生を京劇・孫悟空に捧げた彼ならではのこだわった演技は観客の皆さんに大きな感銘を与えること間違いありません。
孫悟空 天界で大暴れ あらすじ
「花果山(かかざん)」という山のてっぺんにあった岩から生まれた妖怪猿の孫悟空。仙人から「神通力(じんつうりき)」という魔法を習うと、あちこちでイタズラばかりしていました。そこで神様たちは、 孫悟空に「天界の桃園の番人」という仕事を与え、目の届くところで監視することに。そうとも知らない孫悟空は「やっと神様の一員になれたぞ!」と大喜びで天国にやって来ます。
まじめに仕事をしようとしていた孫悟空ですが、神様たちが集まるパーティーに自分が呼ばれず、仲間はずれにされたことを知って怒り出します。一足お先にパーティー会場に向かうと、一人で貴重な天界の仙桃をたいらげ、残った桃もお土産に持って帰ってしまいます。
知らせを受けた神々は大変に怒り、3つの目がある強い神様「二郎神」をリーダーにして孫悟空を捕まえに行きます。孫悟空も空を飛ぶ「觔斗雲(きんとうん)」に乗ると、自慢の武器「如意棒(にょいぼう)」で神々を迎え撃ちます。さて、どうなることやら。
孫悟空:石山雄太(いしやまゆうた)
東京・浅草生まれ。小学生のとき、来日京劇団による「孫悟空 天界で大暴れ」を見て以来、京劇に魅了される。
高校卒業後に単身中国に渡り、京劇指導における最高教育機関「中国戯曲学院」に留学。同大学卒業後、中国最高峰の京劇団とはる中国京劇院(現・中国国家京劇院)に入団。中国京劇界初にして唯一の外国人(日本人)京劇俳優となる。現在は中国・日本の両国で活躍。
専門の役柄は豊かな演技力と素早い立ち回りを要求される道化役「武丑(ウーチョウ・ぶちゅう)」。
ワークショップ情報
レクチャーと2日間の京劇指導
日本人俳優が京劇の歴史や様式についてプロジェクタを使いながらレクチャーした後、中国で活躍したプロの京劇俳優が2日間で京劇基礎や公演での動きを指導。中国語のセリフや棒回し、立ち回り(戦い)など色々な技に挑戦したり、自分でオリジナルの見得(決めポーズ)を考えたりします。
京劇俳優との共演
本公演ではプロによるメイクと本物の衣装で京劇俳優と舞台共演します。演目は日本でも人気のある「西遊記」の一節。三蔵法師と出会う前のやんちゃな孫悟空が主人公です。年齢や個性に応じて幾つかの役柄を用意していますので、小さい子・おとなしい子・活発に動きたい子など色々な年齢・個性に応じて楽しく出演できます。特に、豪華なメイクと派手な衣装に包まれると、普段はシャイな子でも堂々と舞台で活躍でき、今後の自信に繋がるのでおすすめです。